2020年5月16日の朝、干潮にゆっくりと導かれるように、静かに、夫 須藤尚俊は旅立っていきました。
いつもの土曜の朝のように、この日もNHKラジオ ピーター・バラカンのDJ ”ウイークエンドサンシャイン” を聴きながら、穏やかな顔で、「よい人生だった。ありがとう。また、会おう。…じゃあね。」と、恥ずかしそうに微笑みながら(と、私には感じられ)、逝きました。
「ただそこにいて、素敵なエネルギーを発散している人たち。何かを成し遂げなくてはいけないとか、人生とは何かとか、そんな使命や問いからも自由で、今ここに存在して、人生に起こることを味わって生きる人たち。ただいるだけで、かけがえのない存在だということを感じさせてくれるのです。
(中略)
このささやかな地球の上で、意識しようとすまいと、強烈な勢いでエネルギーの交替がおこなわれています。そこにある事実は、自分ひとりだけが幸せではありえない、という簡単なことです。そうしたことを心の中において、みんな好きに生きたらいいと、本当にそう思うのです。
「人間遺産」より

静かな佇まいで、ひとが幸せそうにしている姿を、にこにこしながら見ているのが好きなひとでした。
彼もまた旅で出逢った素敵な人々と同じように、彼のもつエネルギーを発散しながら、人生の中で起こる様々なことを、丁寧に味わいながら生き、日々の生活を楽しんでいました。自分の人生を信頼し、自分がやりたいと思うことを正直にやり、好きに生きた 生き切った、そんな人生であったように思います。
今、また新たな旅路の中で、新たな人生を楽しんでいることでしょう。晩年の仕事としていた、カウンセリングの仕事に勤しんでいるかもしれません。休日は、好きな釣りをしたり、旅をしたりしながら、自然の中に身を置き、ひとと触れ合い、豊かな時間を味わっていることでしょう。
このホームページにアクセスしてくださった方々に感謝いたします。
彼の写真の仕事、また晩年の心理の仕事、そして日々の暮らしの中で感じていた思いを綴ったエッセイの数々などを、楽しんでいただけましたらうれしく思います。
2020年 9月 妻 宏恵
※当サイトは以前のホームページをできるだけ当時のままで、いくつかのコンテンツを追加してのリニューアルとなっております。(一部旧情報のままで記載あり)
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人間遺産:世界各地の人物のポートレート、旅の空から:アジア、中東を中心とした旅の風景写真、証人:戦争体験者など。
須藤尚俊写真の仕事、印象に残った撮影、そして仕事で出会った人たち。
母のおもひで、お年賀、引っ越し挨拶状、人との交流のおもひでなど。
明日の風に吹かれながら、犬が棒にであった、つれづれなる日々のできごと。
座って半畳寝て一畳、立って歩けば足の裏、とどのつまりは壺の中…
なかなか更新できないけど、最近のことはここ。開いてみてね。
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