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ドムス・カウンセリングルーム

心理の仕事:カウンセラー 須藤尚俊

「ドムス」とは

ドムスとは、ラテン語で「かまど」という意味です。
かまどの火を囲みともに食事をするのが家族でしたから、かまどという意味から、家庭・家族、内側などの意味にもなりました。さらにはドメスティックという語が、現在広く使われているような国内の家庭内のという意味を持つようになりました。
ドメスティックバイオレンスというように、あまりいい意味で使われないことの方が多いのですが、本来はそのようにドメスティック、ドムスには温かい意味があります。
私自身は東北の出身なので「家族が火を囲む」というとはじめに「いろり」がイメージされるのですが、いろりもまた火に鍋をかけ、煮炊きをするものでもあるので、国が違って形態が違っても意味するところは同じなのでしょうから、広い意味ではドムスをいろりと訳してもいいのかもしれません。

いま、大人も子どもも心を病む方が多い時代です。その原因がどこにあるのか原因追及をするのも大切なのでしょうが、それよりも、私としては小さな火を囲むように話をきき、寄り添い、そうしたなかでゆっくりと心が開いてゆく・・・。そして、本来その人自身が持っている温かさや優しさ、その家族のぬくもりを取り戻す手伝いができればという思いで、ドムスという名前をつけました。
小さな火を囲むようにして・・・、そんなふうに温かい時間を作ってゆきたいと思っています。


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